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刑務所用語辞典 ハ〜ラ行・ワ・ヲ・ン


■ハ行
ハイエキ
【配役】
就職のような意味合いを持つ。[例]第五工場へ配役
ハイエキシンサカイ
【配役審査会】
考査中(新入時教育期間)に工場の候補が決まり、適合・不適合の最終判断をする就職面接みたいなもの。受刑生活の中でも比較的緊張する場面であろう。
ハトヲトバス
【鳩を飛ばす】
施設内において不正な手段で手紙を出したり伝言すること。語句の由来は伝書鳩から来ているものと思われる。また、その様な手紙をガテともいう。[違反名:不正連絡] →ガテ
ヒコウキ
【飛行機】
最強の連行スタイル。うつ伏せの格好から両手を後ろ回しで掌が上を向く形で広げられ両足と共に持ち上げられる。暴れて落とされたら顔面から落下する為それ以上暴れれなくなるし「離せ」とも言えなくなる。さらに職員同士で「落とすなよ!落とすなよ!」と声を掛け合い恐怖心を煽り精神面からも動きを封じ込める。
ビックリバコ
【ビックリ箱】
畳半畳程でドアには窓がなく腰掛ける板が一枚有るだけの収容者が一寸時間を持て余す時に入れられる、中から開ける事が出来ない空間。新入調べ室や面会室一歩手前の場所などに並べて設置されている。ドアの下30cmほどが空いているかシースルーになっていて、足と履物だけ見える為誰か入ってるか一目で確認できる。
ヒッパル
【引っ張る】
何か問題が起き、その場の注意で済まない時の連行のこと。[用法用例]○○のオヤジはすぐ引っ張る。
ビョウシャ
【病舎】
病気や怪我の受刑者がいるとこ。
ブタニクフカ
【豚肉不可】
イスラム教の人は豚肉がNGな為、その旨願箋にて豚肉を使わない食事へ切り替えることが出来る。
フフクモウシタテ
【不服申立て】
情願書や口頭で、巡閲官や面接員にする。でも本当にしたらまともな受刑生活が困難になる恐れあり。と、日弁連が言っている。
ベントウモチ
【弁当持ち】
執行猶予中の人や2刑以上のひと。弁当とは執行猶予期間を指す。
ヘンプ
【片布】
称呼番号を書いて衣類等に縫い付ける布片。織タグ。ナンバーラベル。
ホウチキ
【報知器】
オヤジに用がある時下ろす各舎房に付いている非電気式装置。舎房内の釦を押すと、房番号が表示されているプラスチック板が重力を用い教室の札のように飛び出す。カシャーン!って鳴るから夜中は慎重に使わねばならぬ。
ホカンシブツセイド
【保管私物制度】
使用を許された物品を、保管限度量の範囲内で本人が保管管理するという新設制度。限度量は60リットル。
ホゴボウ
【保護房】
暴れると入れられる。一昔前はすぐ入れられ数日帰還不能だったが、名古屋の事件以来数時間で帰れることが多い。使用中は15分毎に動静記録を付ける。ちなみに、連行の時はビデオカメラで最後尾から状況を記録する。
ホンメン
【本面】
委員面接のこと。仮釈可能な事が確認されると来る。受けた結果、飛ぶ(不許可)事もある。 →紙が入る

■マ行
マンキジョウトウ
【満期上等】
娑婆で言えば『刑務所上等』みたいな感じ。
ミブンチョウ
【身分帳】
刑の起算日・満期日、信書・面会記録、問題を起こした内容や、その受刑者の注意事項など個人情報が記録されている。受刑者は見る事が出来ないが、身柄に付いて回り移送ごとに撮った写真も載っている。
メイサツ
【名札】
称呼番号が書かれ舎房に掲げられている。苗字も書いてある場合もあるが、苗字は裏に書いてあることが多い。意味なくコレに触れているとこ現認されると痛い事になる。
メンカイノオヤジ
【面会のオヤジ】
大事な事は前半に話しがちだが、前半に記録欄を埋めてしまうオヤジが多い為、記録されたくない内容は後半に回すことで記録されにくくなる。粋なオヤジは残り5分ぐらいで席を外して、二人きりにさせてくれる こともある かもしれない。
メンギョウビ
【免業日】
休日のような意味合いを持つ。花輪和一著の“刑務所の中”ではないが、気が付くとメシ喰ってる感じかな。かな?→休庁日
モクソウ
【黙想】
目をつむり静かにしていること。ちょっとした待ち時間に命じられる。たまに どうみても黙祷してる人が居るが、突っ込む人間はあまり居ない。【壁を向いて立つ】と併用される場合も多い。
モタコウ
【もた工】
高齢者用にチューニングされている工場の俗称。

■ヤ行
ユウリョウボウ
【優良房】
いわゆるモデルルーム。部屋で事故ると当人だけでは済まされないという教訓が隠されている。共同責任とか。
ヨウベン
【用便】
トイレ。舎房以外では決められた時間以外「用便お願いします」と許可を取らねばならない。許可が下りるとは限らない。

■ラ行・ワ・ヲ・ン
リョウチ
【領置】
私物を刑務所に預ける行為。また、預けてあるものを領置品という。
リョウチシラベ
【領置調べ】
領置品調べの略。領置してある物の品目や点数を確認すること。移送元では前日か当日・移送先では着いてすぐ・釈放時は直前に行われる。
ルイシンショグウ
【累進処遇】
四級から一級まであり、いつ昇級するのかは刑期の長さで変わる。面会・手紙・集会などの制限が緩和される。懲罰行くと降級し、復級・昇級遅れる。平成18年の改定で4種5類による制限の緩和・優遇措置に置き替えられた。

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